今なお受け継がれる信州の伝統:味噌編

2023.01.09 お知らせ

日本に暮らしていて、味噌に一切出会わないで過ごすというのは大変難しいことです。調味料から漬物、隠し味、お味噌汁。最近では同じ発酵食品つながりでチーズなどとも良く一緒に用いられているのも見かけたりもします。

また、味のインパクトの割に減塩で、タンパク質も豊富な味噌は栄養面からも最近再び注目を浴びています。

そんな我々に身近な味噌の一大ブランド、信州味噌の伝統を守り続ける石井味噌さんのご紹介です。

信州味噌とは

信州味噌は現在生産されている味噌のおよそ半分を占めています。「長野県味噌工業協同組合連合会」に加盟している味噌メーカーによって、長野県内で製造される味噌のことを信州味噌というそうです。信州での味噌作りの歴史は古く、鎌倉時代に心地覚心というお坊さんが中国から味噌の製法を習って帰国し、故郷であった信州に伝えたことが始まりだとされています。その後、戦国時代に武田信玄が食料として保存の利く味噌を作らせたことで信州では味噌作りが盛んに行われるようになり、全国的に有名になったのは関東大震災の際、被害のなかった信州から首都圏への救援物資として味噌が送られてからのことだと言われているそうです。

石井味噌は1868年創業、およそ150年もの間、伝統的な味噌づくりにこだわり、その製法を守ってきた、歴史のある味噌蔵です。

こだわりの三年味噌

石井味噌のこだわりは原材料から、道具、環境、製造方法まで多岐に渡っています。国産の大豆、信州松本のきれいな水、添加物を使用しないこと、代々受け継がれてきた巨大な杉桶。

そして一層特徴的なのが三年味噌と呼ばれる熟成方法です。天然醸造方法のなかでも、三年間かけてじっくりと味噌を作り上げるこの方法を採っている蔵は少ないそうで、長い時間のなかで酵母や乳酸菌が育んだ味噌は、味や香りのピークを迎える三年目に出荷されていきます。

そしてこだわりの味噌ランチ

石井味噌では味噌の出来方を見学した後に、併設のレストランでまさにその味噌を使ったランチを頂くことが出来ます。味噌焼きおにぎり、味噌漬け、味噌汁、そしてデザートまで味噌尽くしの絶品ランチです。

今回ご紹介した、石井味噌さんの情報はこちらから