浅間温泉の奇祭、たいまつ祭り

2023.08.17 イベント

夏から秋はお祭りの季節ですね。松本にも、松本ぼんぼんをはじめとして様々なお祭りがありますが、その中でも一際目を引くのが「浅間温泉たいまつ祭り」です。大小さまざまなたいまつに火が灯される火祭りのひとつとして親しまれています。今回はそんなたいまつ祭りをご紹介します。

 

たいまつ祭りの舞台、御射神社

このたいまつ祭りは、浅間温泉にある「御射神社(みしゃ、または、みさ)」という神社に、五穀豊穣を祈り感謝するために行われているそうです。御射神社は三才山に奥宮もあり、元々は合わせて「浅間社」などと呼ばれていたそうです。お祭りしている神様は諏訪大社と同じ建御名方命、八坂刀売命、事代主命といわれており、御射神社の奥宮と浅間温泉にあるお宮もそれぞれ「秋宮」「春宮」と呼ばれ、諏訪大社と関連があるのかな?と思わせられます。

たいまつ祭りは毎年10月に行われます。この神社の神様たちは奥宮にいるときは山の神、里の御射神社にいるときは田の神とされ、狩猟と農耕を守る神様だと言われています。春、田植えの時期には「春宮」に居て、10月に稲刈りが終わると「秋宮」へと帰る神様を、たいまつの火と煙でお送りするのがたいまつ祭りと言われています。また、本来初夏に行われるものですが、「虫送り」という害虫駆除のお祭りが元になっているという説もあるそうです。いずれにしても、お米の豊作を願う人たちがずっと大切にしてきたお祭りであることが窺えます。

 

お祭りの様子

たいまつ祭りは夜に行われる宵祭りと、翌日の朝の本祭りに分かれています。たいまつに火が灯されるのは宵祭り。藁を使って、お祭りの一週間くらい前に作られるたいまつは、午後7時頃に点火され、火がついたまま浅間温泉の街を練り歩き、最後には御射神社にたどり着くと、境内で燃えている炎の中に放り込んで燃やして奉納となります。たいまつは各町内や有志が作る「連(れん)」という集団がそれぞれ作ります。中には全長3メートルを超えるような大きなものもあるそうです。浅間温泉のある地域は結構な急坂も少なくないのですが、そこを神社に向かって突き進んでいく様子は圧巻です。

お祭りの最中は煙、煤などお構いなしに街を練り歩いていきます。運び方もさまざまですが、お神輿のように綱を引くような部分では観光や見物で来た人も参加することが出来ます。軍手や汚れてもいい服、靴、煤と煙対策でマスクやタオルなどはお忘れなく。洗濯しても匂いや黒い汚れは落ちないそうです(!)。たいまつの燃えた炭を顔に塗ってもらうと運が付く、といわれ、近くにいると福のおすそ分けが来るかもしれません。

バッチリ準備して、思い切りお祭りを楽しむのもありですね!

 

浅間温泉までの行き方

浅間温泉までは松本駅からタクシー、バス(浅間線、信大横田循環線または横田信大循環線)またはレンタサイクルなどで行くことが出来ます。バスに関してはこちらをご覧ください。

2023年の浅間温泉たいまつ祭りは、10月14日 午後7時から午後9時半までです。