長野県松本市とその周辺では、新しい年の始まりに「あめ市」というお祭りが行われます。あめとは飴のことで、その歴史は古く、一説には「敵に塩を送る」の由来となった上杉謙信の義塩伝説がその起源とも言われているようです。
あめ市のはじまり
あめ市は、深志神社の天神祭りと並んで、江戸時代の松本の最も大きいお祭りのひとつで、少なくとも1615年にはお正月の市初めのイベントとして塩やあめが売られていたという記録があるそうです。また、このような「あめ市」と名の付くお祭りが伝わっているのは、昔の松本藩の領地内のみで、しかもいわゆる「塩の道」に沿った地域であることから、塩と結び付けられたのではないかと言われています。
今年一年の商売繁盛を願うお祭り
あめ市では多くの屋台が並び、縁起物や飴、塩などが売られ、また七福神に扮した人たちによる時代行列が街を練り歩く、新春の松本を代表する一大イベントです。また歩行者天国となる街の中ではいたるところで和太鼓チームによる演奏が行われ、中心部では武田軍と上杉軍に分かれて綱引きをする「塩取合戦」が開催されます。
街全体が賑わうあめ市に、ぜひお越しください。
松本あめ市は2024年1月14日日曜日に開催されます。
時間は10時から15時半まで、入場料などはありません。
飴の街松本
あめ市のせいか、松本は古くから飴屋さんが多く、この小さな町の中に20軒もあったとも言われています。現在でも残っているのはわずか3軒のみとなってしまいましたが、一番古いお店は350年ほどの歴史を持つ、どれも老舗の飴屋さんです。
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