マツモト建築芸術祭

2024.01.07 イベント

松本には松本城をはじめ、江戸や明治から現代の建築まで、それぞれの時代ごとの特徴を残す建物が多くあります。マツモト建築芸術祭は、そんな建物を会場としてアート作品を展示し、新しい何かを生み出そうというコンセプトで2022年に始まりました。

松本城 1階内部

 

マツモト建築芸術祭とは

冬の松本も魅力にあふれた素敵な場所です。雪化粧をした北アルプスの山並みやたくさんのウィンタースポーツはもちろん、松本市街地でもあめ市や氷彫フェスティバル松本城イルミネーションなどのイベントが行われます。そしてマツモト建築芸術祭は、知られざる松本の魅力を発見する絶好の機会です。

2023年のマツモト建築芸術祭

マツモト建築芸術祭では、江戸時代から現代まで、松本市の特徴的な建物の中にアート作品を置くことで、時代や場所の枠を超えたコラボレーションで松本を活性化させよう、というコンセプトで始まりました。また、普段はあまり目立たない建物に改めて焦点を当てることで、その価値や歴史を再認識してもらいたいという思いも込められています。また過去のイベントでは、通常は立ち入ることが出来ない場所を芸術祭の期間のみ開放し、見学することもできました。

割烹 松本館

見どころ

見るべきところはたくさんありますが、その中でもお勧めしたいのは「上土町(あげつちまち)」というエリアにある松本館という古い割烹です。国の登録有形文化財に指定されている大広間は、松本市出身の明治の彫刻家、太田南海によって設計され、非日常の優雅な世界へ私たちを連れていってくれます。この大広間では不定期で昼間にカフェとして営業もしています。

上土通り

その他、源智の井戸近くにある池上邸の土蔵は、毎年まつもとクラフトフェアの会場としても使われている明治時代の建物です。蔵ですが、西洋風を意識して作られたと思われるモダンなデザインです。また、長野県宝に指定されている念来寺(ねんらいじ)の鐘楼と鐘は1705年のものとされ、江戸中期の様子を今に伝えています。これらの建物も、芸術祭の会場として使われました。

長野県宝 念来寺鐘楼

 

その他にも魅力のある会場が

現在の「かわかみ建築設計室」は、松本に残る看板建築の代表的なものです。元々は医院として建てられたもので、今でも内部を保存し、当時の姿を出来るだけ保つよう、大切に使われています。芸術祭の期間はこちらの建物の内部も公開され、見学できるようになります。

かわかみ建築設計室のある建物

2024年のマツモト建築芸術祭は2月23日 金曜日から、3月24日 日曜日まで開催。

会場は松本市博物館、旧博物館(お城敷地内)、信毎メディアガーデン。チケットは一般2000円、高校、大学、専門学校生1500円、中学生以下無料となっています。

 

国宝 旧開智学校

 

2024年のイベントについては下記リンクをご覧ください:

マツモト建築芸術祭 公式サイト