松本市から車で30分ほど北に位置する安曇野はのどかな田園風景が広がり、綺麗で豊富な雪解け水と内陸性の気候のおかげでおいしい果物やわさび、お米が取れる、素敵な田舎です。ここに住む人々は古くから山を神様としてお祭りしてきました。
北アルプスと上高地
上高地から奥穂高岳へかけて広がる北アルプスは、明治時代にイギリス人が飛騨山脈をヨーロッパのアルプスになぞらえて「日本アルプス」と呼んだことが由来となっているそうです。ここは中部山岳国立公園の中に含まれており、3000m級の山々や高山植物、ライチョウなどの動物など、多彩な自然の風景を見ることが出来ます。
また上高地は公共交通機関でのアクセスが良く、バスターミナル周辺でのハイキングから槍ヶ岳を含む穂高連峰への縦走まで、それぞれのレベルに合わせたルートや行程を選ぶことが出来て、誰でも美しい山の景色を楽しむことが出来ます。
今に伝わる穂高神社の伝統
山に囲まれた安曇野では、山の守り神として1000年以上前から穂高神社を祀ってきました。今でも15世紀と同じ、伝統的な方法で建物の改修などを行っている、大変古い神社であり、信濃の国三宮として、江戸時代には松本城の城主からも手厚い保護を受けたとされています。
穂高神社の本宮は安曇野にありますが、北アルプスの最も有名な入り口のひとつである上高地の開山・閉山祭を執り行っており、上高地に「奥社」、奥穂高岳山頂に「嶺宮」と呼ばれるお社があります。穂高という名前は、日本神話に出てくる神様のひとり「穂高見命」にちなむと言われていますが、不思議なことに穂高見命は海の神様である綿津見命の子供とされており、穂高神社には御船祭りという例祭が伝わっています。海無し県の長野県、しかも山のふもとの安曇野に、海との関わりを感じさせる伝説があるのは歴史のロマンを感じることが出来ますね。
安曇野の名産、わさび
豊富で綺麗な北アルプスの雪解け水は年間を通して一定の温度を保っており、わさび栽培に適していて、安曇野には日本最大のわさび農場である大王わさび農場があります。
伝統的な日本食に欠かせないわさびは今では外国でもWasabiとして通用するほど、日本を代表する香辛料のひとつになっています。しかしわさびは収穫量を増やすことが難しく、100%の本わさびを味わう機会は日本人にとってもなかなか無いものとなってしまいました。本わさびはもちろん、あの鼻に抜けるツンとした辛味が特徴ですが、実は甘く、辛味は繊細で柔らかく、チューブで食べるわさびとは違っていることを感じて頂けると思います。大王わさび農場では昔から人気のわさびソフトクリームをはじめ、わさび丼やわさびコロッケなど、本わさびを楽しんで頂けるメニューもたくさんあります。
おいしい安曇野
わさびだけでなく、安曇野にはおいしい農産物がたくさんあります。3000m級の山々が連なる北アルプスが海からの風を遮るおかげで降水量が少ない安曇野は、昔から果物、特にりんごの栽培が盛んでした。
また最近ではぶどうの生産が増え、土壌に恵まれた土地で育ったぶどうで作られる信州ワインは世界でも高い評価を受けつつあります。長い時間をかけて山に育まれた雪解けの湧水は信州サーモンの養殖のほか、お米、日本酒、味噌、醤油などの発酵食品にも使われています。
安曇野でのガイドツアー
Matsumoto Experienceでは大王わさび農場を含んだガイドツアーをはじめ、わさびを楽しんで頂けるツアーをご用意しています。
大王わさび農場ツアー(日本語版準備中)
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