今まさにそばの収穫の時期を迎えている長野県では、新そば祭りが開かれたり、各そば屋さんが秋そばの張り紙をしたり、旬のおそばを楽しむことが出来ます。山間部でも育てることが出来るそばは、山がちで農業用の水の確保が難しい地域でも重要な食料として重宝されてきました。長野県民にとっておそばはとても身近で親しみのある食べ物です。また、長野県といえば安曇野に日本最大級のわさび農場があり、おそばのお供として欠かせないわさびが新鮮な状態で手に入ります。おそばとわさびの素晴らしいコラボレーションを、ぜひご自分の手で体験してみませんか。
そばと信州
今でこそ美味しいお米の採れる長野県ですが、場合によっては長野県の地形や気候が米作りに悪影響を与えることがあり、例えば降水量が少なく、地形が急で入り組んでいることから水の確保が難しい、また冷涼で水の温度がお米には冷たすぎるなど、特に技術や知識が今よりも乏しかった頃は、決して農業に適した場所とは言えなかったようです。そんな中で、乾燥に強く、養分が少なくても育ちやすいそばは、非常用の食料として重宝されてきました。
元々はそばの実を煮ておかゆのようにしたり、粉をお団子にして茹でて食べる「そばがき」という料理として食べられるのが一般的だったそうです。今のような麺のスタイルが登場したのは江戸時代といわれ、発祥の地の有力な候補の一つとして信州が挙げられています。(中山道の本山宿、現在の塩尻市)
中山道は東海道と並んで、江戸と京都を結ぶ重要な街道でした。そこを通る旅人が松本や江戸までそばを伝え、広まっていったと思うと浪漫があります。
松本にも、そばの伝統を受け継いでいる職人さんが多くいらっしゃいます。中には海外にまで出かけて行って、当地でそば打ち指導をする方も。私たちのそば打ち体験でも、経験豊富なそば打ち職人さんが、順を追って丁寧に解説、指導をしますので、初めての方でも安心して楽しんで頂けます。
本わさび
松本市のお隣、安曇野市には、日本最大級のわさび農場があります。近年の海外での「Sushi」人気に後押しされ、輸出をする農園も増えているそうです。海外にも近い種類の植物はありますが、日本原産で、かつ日本で栽培されているものを本わさびと呼んで、他のものと区別をしています。
わさびは辛い、というイメージがありますが、根をすりおろしたばかりの新鮮なわさびは風味がよく、甘さも感じ、他の食材を引き立ててくれます。また、辛味成分には抗酸化作用や抗菌作用があり、健康にも優れた食品だと言われています。家庭ではなかなか本わさびを買って試すのは難しいですが、長野県民としては、ぜひ一度とれたてわさびを味わってみてほしいと思っています。
そば打ち体験会場、浅間温泉までの交通機関
そば打ち体験は、松本市の浅間温泉にて、毎週水曜日から日曜日までご予約頂けます。
松本駅から浅間温泉 - 下浅間広場 -までの交通機関のご案内は以下をご覧ください。
- タクシー: 松本駅お城口(東口)階段降りてすぐにタクシープールがあります。所要時間は20分程度、金額は2500円前後が目安となります。
- バス: 松本駅お城口出て、駅を背に右手前方にアルピコバスターミナルがあります。所要時間は30分程度、金額は360円です。降車時に現金で支払いですが、車内に両替機がないので、小銭をご用意ください。ICカードなどは使えないので、ご注意ください。浅間温泉まで行く路線は複数あります。
ご予約はこちらから
その他のそば体験・ツアーのお知らせ
浅間温泉以外でも、おそば、わさびをご紹介するツアーをご用意しております。下記のリンクをご覧ください。(英語版のみ)
*これらのツアーは、本記事でご紹介したそば打ち体験とは異なります。各ページの内容をご確認の上、お申し込みください。